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暗黒館の殺人 / 綾辻 行人 / 講談社 #読書の話
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電子書籍特有の合本版(上下とか全部一緒になってるやつ)を買ってるので、2000ページくらいあるのを読んでいるよ。今のところ300ページ付近をのんびり読んでいる。
綾辻さん、正直かなり短編…というか中編? 上手な印象があるので、長編はさてどうか…という気持ちで見ている。個人的には迷路館のやり方がかなり鮮やかだったので、その路線の方が今のところは好み。(黒猫館も好き)

暗黒館まで読んで、綾辻さんの好きな傾向がちらほら見えてて面白い。私は他人を知るにつれ分かっていく「この要素ややり方が好きなんだろうな~」という主観の分析が好き。

以下過去シリーズ含むネタバレ。

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江南がまさかここまで出てくるとは…。正直ミステリー系の作品、出たら死ぬんじゃないかという恐怖が常につきまとうので、死なないでくれ~~~という気持ちの方が強い。

江南くんはとにかく運がいいね……。運が良すぎて逆に怖い。思えば、十角館から運がよかった。元々メンバーに入ってたけど、行かなかったとかじゃなかったっけ…?! 時計館の時もそうだし……。こういうポジションとして最後までいくんだろうか。それなら、ここでも死なないとは思うけど。

人形館の時から徐々に思ってきたけど、綾辻さん結構精神的な話とか割とセンシティブな要素好きだな~って思う。記憶喪失なり、二重人格なり……。ミステリー的にはこういうのの取り扱いってどうなんだろな。

暗黒館はかなり存在が都市伝説だな…(?) 民俗学要素が結構強く感じる。読みながら、京極夏彦が頭にちらついた……。この一族自体がかなり因習みあるよね。
それにしても、記憶喪失だったらしい助けてくれたおじさん、めちゃくちゃメロくないですか…? 座敷牢に閉じ込められていたのは俺だったんだよ~のくだり、うおッ…ってなった(?) よくこんな要素ぶっこんだな…
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